【PET検査のしくみと応用|PET-CTの原理】

全身の微細な初期がんを検出可能

PET-CTはPETとCTという2種類の断層撮影技術を組み合わせた検査方法です。

 

それぞれの概略についてトップページで説明しましたが、もう少し詳しく知りたい人のためのページです。

 

このページではPETについてまとめました。

 

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PETの原理

がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を取りこむ性質があります。

 

「放射線を出すブドウ糖」を体内に入れればがんの部位に集まって、周囲の細胞より多くの放射線を放つはずです。

 

体外に出る放射線を体の周囲から撮影してコンピュータ処理し、体の断面図を作ればがんの部位が明るく映るでしょう。

 

これがPETのしくみです。

 

FDG

「放射線を出すブドウ糖」がFDG(正式名称: フルオロデオキシグルコース)です。

 

これはブドウ糖の分子の一部分をフッ素18で置き換えた物質です。

 

化学的性質はブドウ糖とほぼ同じですが、γ線を放出する放射性物質です。

 

ただしその半減期(寿命)はとても短いので、健康には害がありません。

 

あまりに寿命が短いので、検査当日に検査施設の専用設備で合成した「作り立て」を使うほどです。

 

PET検査の手順

検査前は5〜6時間、絶食します。

 

FDGを注射、または経口摂取します。

 

30分から1時間、安静にしてFDGを全身に行きわたらせたら準備OK。

 

着衣のまま台の上に横たわり、ドーナツ状の撮影装置の穴の中を出入りさせられます。

 

この時にPETカメラが受診者の体の周りをグルグル回って、体外に放出される放射線を撮影します。

 

撮影時間は30分程度。

 

準備も含めたトータルの検査時間は5〜6時間です。

 

PETの強みと弱み

PETの強みは小さな初期のがんまで発見できることです。

 

また、悪性のがん、進行しているがんほどブドウ糖をたくさん吸収するので、画像の明るさで危険度が推定でき、わかりやすいです。

 

PETの弱みは、もともとブドウ糖がたくさん集まる臓器のがんは発見しにくいことです。

 

そういう臓器は2タイプあります。

 

第一が、ブドウ糖の排泄ルートである泌尿器系臓器(腎臓など)。

 

第二が、ブドウ糖を大量に消費する臓器(脳、心臓、胃など)です。

 

ちなみに脳はPET画像で見ると、正常な状態で全体が明るく輝いています。

 

また、心臓にはがんができないと思っている人が多いですが、心臓腫瘍はあります。

 

心臓病全体の0.1%で稀な病気ですが、生命を司る臓器だけに、良性腫瘍でも命にかかわることが少なくありません。

 

こうした臓器のがん発見には、PETは十分ではありません。

 

CTと組み合わせる意義

PETにはもう一つ弱点があって、それは患部の位置を正確に特定できない場合があることです。

 

「光るはずのないところが1点光っていて、何かがある」とわかっても、位置情報が「だいたいこのあたり」というわけです。

 

一方、CTは臓器の形状の変形などを正確につかめます。

 

CTの画像情報と併用すれば、PET画像で光っている付近にCT画像で腫れている臓器があれば、多分それだとわかります。

 

このようにPETとCTを突き合わせてみると、単独でやるより非常にいろいろなことがわかる。

 

そこで一度の検査で両方撮影できるようにしたものがPET-CTなのです。

 

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